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緊急:フランス経由で原発事故情報

みなさま

今回の原発被災事故への復興を願って祈って来ましたが、
残念ながら、危険度限界ぎりぎりのところまで来ているようです。
長く、脱原発運動に関わって来たもと夫のコリン・コバヤシから
信憑性のある最新情報が入りましたので転送します。

みなさまのご無事を心から祈っています。


^^^^^^^^コリン・コバヤシのメールより(転送加)

小池さん、

現在,私は脱原発ネットワーク<ソルティール・デュ・ニュークレエール>と共
に、情報の収集と分析に務めており、日夜休みなくやっているので、消耗気味です。

フランスでもほとんどの日刊紙が連日一面で取り上げており、号によっては特集
を組んでいます。フランスやヨーロッパ全体の原子力政策へのインパクトも多
く、ご存知のようにスイスはモラトリアムに入り、ドイツは、1980年以前に作ら
れた原発は停止するとの判断を示していますし、再度また脱原発政策に戻る気配
も見せています。 d
フランスでは、全く推進派のサルコジや政府、アレヴァなどは、防衛やEPRの頑
丈さと安全性を吹聴していますが、それに対しても批判が沸騰しています。最初
はカタストロフではない、と主張していた政府官僚も一昨日から、重大な事故と
認めざるを得なくなり、環境相は、あれは地震と津波の性だと必死になって主張
していますが、レフェランダムを要請する声も強くなっており、エコロジストや
<ソルティール・デュ・ニュークレエール>のデモが各地で行なわれています。
政府の原子力産業防衛の発言とは裏腹に、現場レベル(行政)では、日本に滞在
するフランス人社会、とりわけ東京を含む関東東北地方在住のフランス人にたい
して、大阪以西への撤退を呼びかけており、二機の飛行機を日本から撤収したい
仏人に用意しました。ベルギーは軍用機を送るようです。ドイツ、英国、スイス
なども似たような勧告を出しています。フランスから派遣した救助隊も原発から
350キロ遠ざかるよう勧告しています。
また以下のメッセージを<グローバル・ヒバクシャ>MLに送信しました。
とりいそぎ。コリン

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(転送可)
3/16 8:43
コリン@パリです。広河隆一さん、森住卓さんらの二回目の測定取材が昨日と今
日と行なわれています。
たぶん,取材が終れば、またプレスリリースが出ることと思いますが、50kmでも
相当高い測定値が出ていることは政府の10-20km程度の避難命令くらいでは、全
く、不十分であるということです。現時点で最低150kmの退避が必要ではない
か、と思います。
4つの原子炉が、高濃度の放射線を放出することになると、チェルノブイリの何
倍もの線量が関東全域、東北地方にも及ぶことになり、今の段階では、できるだ
け多くの人を西日本へ退避させること、退避した人たちへの対応をどうするか、
です。放射線の専門家は、今の事態がどのような被害を健康にもたらすかをメデ
イアに訴えていくべきだと思います。NHKなどでいわれている解説は、欺瞞的な
解説でしかなく、健康に問題ないという言説の過ちを明らかにすべきではないで
しょうか。


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現在、二回目の測定取材を現地そばで行なっている広河さんに今朝、フランスの
FMラジオ局<ユーロップ1>のインタヴューに応じて頂きました。(私が逐次通
訳)話の主旨をお知らせしておきます。

<政府や東電が安全だ、安全だと言うばかりで、数値を発表しない、私は40回以
上,チェルノブイリを取材していて、こういう状態は、おかしいと思い、自分の
目で確かめてみたい、というのが、測定取材を思い立った理由です。その時,私
の機械は、10ミリレントゲンまで測れる機械で、仲間が持っていたのは 100マイ
クロシーベルトまで測れる測定器でしたが、針が皆振り切ってしまって、測定で
きない状態でした。
 二回目は、4号機が火災を起こしたというので、放射能がいっそうましたと思
い、北側から海づたいに現地に向かいましたが、津波で道路が破壊されていて、
これ以上行けないので、引き返しましたが、その辺は東京の10倍くらいでした
が、道を変えて入り直して、飯館町(やはり50kmほど)というところで、食事を
したんですが、その付近で測定器にスイッチをいれたら、やはり針が振り切れそ
うで、車に乗って一寸移動したら、針が振り切れました。チェルノーブイリの
200mほどのところの倍くらい放射能があったわけです。>
(電話が普通になってしまい、インタヴューは、これ以上続けられませんでし
た。広河さんありがとうございました)

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森住卓さんのフォトブログに、二回目の取材写真とレポートを見ることができま
す。
http://mphoto.sblo.jp/category/293444-1.html

by lamteramoto | 2011-03-17 21:50 | 震災と原発事故